自分のことさえよく分からない | 猫の会

北村耕治の雑記

自分のことさえよく分からない

料理をしていると。
ことに、なにかの千切りとかしていると、ふと会いたいなあと思うひとの顔がぱっぱぱっぱと浮かんでは消えていくことがある。昨日会ったばかりの友人の顔もあれば、年に一度会えるかどうかというひともいる。

おもしろいのは、もはやこの先積極的に自分からは会いに行くまいと決めている人間の顔まで出てきたりすること。
おいおい、あの男はもう懲り懲りだ、もう二度とゴメンだと決めたじゃないかと。
本当は会ってみたい、もう一度話してみたいと思っているのかね。
そもそも、何にそんなにこだわっていたのかしら。

こういう時、自分のことさえよく分からない。

きんぴら、小松菜