河童夫人
戯曲:北村耕治
演出:関村俊介(あひるなんちゃら)
場所:中野 劇場MOMO
内山清人(サマカト)
坂本和彦
佐藤祐香
澤 唯(サマカト)
篠本美帆(チーム下剋上)
高見綾(ACOLT)
田中伸一
中野架奈
緑川陽介
宮本裕子
ゆにば
舞台監督:櫻岡史行(アーティザンステージワークス)
舞台美術:袴田長武(ハカマ団)
照明:古川睦子
音響:星野大輔
衣裳:土谷朋子
小道具:木家下一裕
宣伝美術:土谷朋子(citron works)
制作:北村耕治
制作助手:はじり孝奈(おぶりが~と)
企画製作:猫の会
ある晴れた冬の日、どこかの河川敷。
川である。
季節はずれの台風に見舞われ、氾濫したばかりの河川敷。
彼女は待っていた。
まだ暗いうちからベンチに腰かけて。
日が昇ると、荒れた河川敷にちらほら人がやってくる。
路上生活者、作家、釣り人、尋ね人、さまざま。
彼女はそこにいる。
何をするでもない。
いつか、日が沈む。
ひとびとがそれぞれの帰る場所へと去っていく。
この企画の最大の冒険は、面接会でした。ちょっと変わったことしたいねなんて演出家と話してまして、ただオーディションやるのもつまらないからこうしてみようか、なんて。それで生真面目に面接会を開きました。応募者には履歴書を持ってきて頂いて、実技ナシ読み合わせナシの面接だけで出演者を決めました。ぼく、無駄にスーツ着てましたよ。でも意外とちゃんとキャスティングできちゃいました。そうすると、わざわざ台本渡して演技とかしてもらうオーディションてなんなんだろう、みたいな気持ちにもなりますね。やっぱ人柄だよなー芝居って。でも人柄だけでもないんだよー。と改めて考えさせられる体験でした。
3.11のおかげで世の中がざわざわしている中での執筆だったわけですが、ただ明るく、意味のないことだけ書きたいなあと思いながらキーボードを叩いてました。だけど、けっきょくしっかりと震災の影響を受けていて。そこに自覚的ではあったけれど、あえて消すこともしませんでした。書くことが社会を映す行為であると捉えるならば、それもまた自然でしょうと思ったから。